top of page

Bonsai of Barometz with Twin Heads​

(Prototype in "BioCamp")
2018
味噌,茶葉,抹茶,鰹節,高野豆腐,米,琺瑯容器

盆栽は日本における伝統的な園芸の様式であり,小さな盆の中で樹木を栽培しその姿を木の成長にあわせて仕立てていく.この作品では,「バロメッツ」と呼ばれる,羊がなるという伝説上の樹木を題材に架空の園芸文化を立体作品として表現した.本作では双頭の羊を実らせる品種を表現している.これにより,日本の園芸文化やその技巧,歴史といった長い過去の蓄積と,クローン羊のドリーに象徴される先端的なバイオテクノロジがもたらす近未来的な世界をオーバーラップさせることを試みた.
さらにこの架空生物はすべて日本の伝統的な食材で作られており,人々に生活の糧をもたらす園芸の実用的な側面と,ある文化における理想世界の反映という庭園の両義性を表すとともに,これから我々の生活に入り込んでくるであろう新たな生技術のありようを問いかけている。
本作は BioCamp: Gardens as ‘Biotechnik’(国際交流基金アジアセンター、一般社団法人TodaysArt JAPAN/AACTOKYO 共催)のワークショップにおいて制作されたプロトタイプ作品である.本作は同一チームのメンバとともに "IncrEdible Gardens" の一部として制作された.作品は2018年2月17日の間,フォーレミュージアムに展示された.

BioCamp: Gardens as ‘Biotechnik’報告ページ:
https://jfac.jp/culture/news/n-biocamp-workshop-report/ 

bottom of page